UA-79192611-1 乳幼児の予防接種スケジュールとそのワクチンの種類

乳幼児の予防接種スケジュールとそのワクチンの種類

毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素を、前もって投与しておくことにより、その病気にかかりにくくすることを予防接種といい、投与するものをワクチンといいます。予防接種はお子さんの為に大事なので内容をよく理解して接種に臨みましょう。

推奨される予防接種のスケジュール

それぞれの予防接種を実施する推奨時期は、赤ちゃんの免疫効果の減少、感染症にかかりやすい時期、重症化しやすい時期を考慮して日本小児科学会等で設定されていますので、接種可能な時期になればできるだけ早く小児科を受診し、お子さんの状態を把握したうえで小児科医が設定するスケジュール通りに接種するようにしましょう。

以下に乳幼児期のみならず学童期に至るまでの予防接種の推奨スケジュールを列記します。

生後2ヶ月

●B型肝炎(第1回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

●ロタウィルス(第1回)

 【生ワクチン(経口剤)】

●ヒブ(第1回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

●小児用肺炎球菌(第1回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

生後3ヶ月

●B型肝炎(第2回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

●ロタウィルス(第2回)

 →1価(ロタリックス)の場合は2回のみ

 【生ワクチン(経口剤)】

●ヒブ(第2回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

●小児用肺炎球菌(第2回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

●四種混合(第1回)

 【不活化ワクチン+トキソイド(皮下注射)】

生後4ヶ月

●ロタウィルス(第3回)
 →5価(ロタテック)の場合のみ3回目あり

 【生ワクチン(経口剤)】

●ヒブ(第3回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

●小児用肺炎球菌(第3回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

●四種混合(第2回)

 【不活化ワクチン+トキソイド(皮下注射)】

生後5ヶ月から

●四種混合(第3回)

 【不活化ワクチン+トキソイド(皮下注射)】

  5ヶ月から11ヶ月までの間に

●BCG(1回のみ)

 【生ワクチン(経皮スタンプ)】

  5ヶ月から7ヶ月までの間に

生後7ヶ月から

●B型肝炎(第3回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

  7ヶ月から8ヶ月の間に

1歳から

●ヒブ(第4回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

  12ヶ月から17ヶ月の間に

●小児用肺炎球菌(第4回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

  12ヶ月から15ヶ月の間に

●MR(第1回)

 【生ワクチン(皮下注射)】

  12ヶ月から23ヶ月の間に

●水痘(第1回)

 【生ワクチン(皮下注射)】

  12ヶ月から15ヶ月の間に

●おたふくかぜ(第1回)任意接種

 【生ワクチン(皮下注射)】

  12ヶ月から15ヶ月の間に

●四種混合(第4回)

 【不活化ワクチン+トキソイド(皮下注射)】

  12ヶ月から23ヶ月の間に

1歳半から

●水痘(第2回)

 【生ワクチン(皮下注射)】

  18ヶ月から23ヶ月の間に

3歳

●日本脳炎(第1回及び第2回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

  第1回と第2回は6~28日(1週~4週)の間隔をあける

4歳

●日本脳炎(第3回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

5歳から6歳
(小学校入学前の1年間)

●三種混合 任意接種で

 【不活化ワクチン+トキソイド(皮下注射)】

日本小児科学会では追加でこの時期の接種を推奨

●ポリオワクチン 任意接種で

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

日本小児科学会では追加でこの時期の接種を推奨

●MR(第2回)

 【生ワクチン(皮下注射)】

  5歳から6歳までの間に

●おたふくかぜ(第2回)任意接種

 【生ワクチン(皮下注射)】

  5歳以上7歳未満の間に

9歳から

●日本脳炎(第4回)

 【不活化ワクチン(皮下注射)】

  9歳から12歳までの間に

11歳から

●二種混合(ジフテリア+破傷風)

 【トキソイド(皮下注射)】

  11歳以上13歳未満の間に

日本小児科学会では二種混合にかわって三種混合の任意接種を推奨

中学1年(女性のみ)

●ヒトパピローマウイルス(第1回~第3回)

 【不活化ワクチン(筋肉内注射)】

異なる種類のワクチン接種間隔

2020年10月から、接種間隔のルールが一部変更され、注射生ワクチンから次の注射生ワクチンの接種を受けるまでは従来通り4週(中27日)以上の間隔をあけなければなりませんが、それ以外の異なるワクチンの組み合わせの場合は、接種間隔の制限はなくなりました。

該当する注射生ワクチンは、BCG(結核)、MR(麻疹・風疹)、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)です。

ワクチンの種類

ワクチンには作り方によって次の種類があります。

生ワクチン

生きた細菌やウィルスを繰り返し培養するなどして病原体の毒性を弱め、病原性をなくしたもので作られます。ロタウイルス感染症、結核(BCG)、麻しん(はしか)、風しん、おたふくかぜ、水痘(みずぼうそう)など。生の病原体を入れるため、接種した病原体により軽い症状(副反応)が出ることがあります。

注射生ワクチン接種後に他の注射生ワクチンを接種する場合は、4週(中27日)以上の間隔をあけて次のワクチンを接種する必要があります。

不活化ワクチン

ホルマリン処理などによって、死んで毒性を失った病原体の成分のみのもので作られます。ワクチンの免疫力は弱いため、1回の接種では十分ではなく、何回かの接種が必要になることが多いです。接種後は1週(中6日)以上の間隔をあけて別のワクチンを接種します。B型肝炎、ヒブ感染症、小児の肺炎球菌感染症、百日せき、ポリオ、日本脳炎、インフルエンザなどがあります。

接種間隔の制限は原則ありませんが、同じ種類のワクチンの接種を複数回受ける場合には、ワクチンごとに決められた間隔を守る必要があります。

トキソイド

感染症によっては細菌の出す毒素が、免疫を作るのに重要なものもあります。この菌が発生する毒素をホルマリン処理などによって毒性をなくして、免疫を作る働きだけにしたものがトキソイドです。不活化ワクチンと同じくワクチンの効果は弱い為、何度かの接種が必要になることが多いです。四種混合のジフテリア、破傷風などがあります。

トキソイドは作り方が不活化ワクチンと同じなので、不活化ワクチンに含まれる場合もあります。

ワクチンの投与方法

ワクチンの大部分が皮下注射で投与する皮下接種ですが、その他に口から飲む経口接種(ロタウイルスワクチン)や皮膚にスタンプのように接種する経皮接種(BCGワクチン)があります。また筋肉内の深い部位に注射する筋肉内注射で投与する場合もあります(ヒトパピローマウイルスワクチンなど)。

定期予防接種と任意予防接種

定期予防接種(&臨時予防接種)

定期予防接種とは、「予防接種法」という法律に規定されている、市町村が行う予防接種です。対象疾病にはA類疾病とB類疾病があり、接種費用はほとんどの自治体では公費にて負担されます。

また「予防接種法」には臨時予防接種も規定されています。
これは、まん延予防上緊急の必要がある時のみに都道府県または市町村によって実施され、2021年からの新型コロナウィルスワクチンの接種等が該当します。

A類疾病(一類疾病)

疾病の発生とまん延予防(集団予防)が目的で、対象者・保護者に接種の努力義務があります。現在は下記の14の感染症が定義されています。

1.ジフテリア
2.百日せき
3.急性灰白髄炎
4.麻しん
5.風しん
6.日本脳炎
7.破傷風
8.結核
9.Hib感染症
10.肺炎球菌感染症(小児がかかるもの)
11.ヒトパピローマウイルス感染症
12-1.水痘
12-2.B型肝炎
12-3.ロタウイルス感染症

B類疾病(二類疾病)

個人の発病と重症化防止(個人予防)が目的で、対象者が希望する場合に実施され、対象者・保護者に努力義務はありません。現在はともに高齢者が対象のインフルエンザと肺炎球菌感染症の2つが該当します。

任意予防接種

国がそのワクチンを使うことを認めてはいるものの、「予防接種法」には定められていない予防接種で、被接種者又はその親権者の自由意志で接種します。定期予防接種とは制度上の違いがあるだけで、どちらも重要なワクチンです。

基本的には接種費用は全額自己負担ですが、自治体によっては助成される場合があるので確認が必要です。

また、定期接種の対象年齢以外の接種も任意接種の扱いになります。

予防接種を受ける前のチェック事項

・これから受ける予防接種がどういうものなのかその内容を理解しておきましょう

・赤ちゃんの日頃の健康状態を理解している保護者が連れていきましょう

・特に昨日と今日の朝の赤ちゃんの体調を注意深く確認しておきましょう

・母子手帳の携帯を忘れずに

・接種を受ける前には予診票の記入が必要です

幼児期接種のワクチンについて

B型肝炎(HBV)

【定期接種】
【不活化ワクチン】【皮下注射】

生後12ヶ月未満が定期接種の対象

感染経路は乳幼児の場合、キャリアの母親からの垂直感染(母子感染)、家庭内(歯ブラシなどの共用)、保育園などでの水平感染で、5歳未満の乳幼児期に感染するとウイルスのキャリア(持続感染:ウイルスを体内に保有した状態)になる率が高くなります。急性肝炎を発症した場合は倦怠感・発熱・黄疸などがみられ、まれですが、重症化して亡くなることもあります。急性肝炎の多くは治癒しますが、将来、慢性肝炎・肝硬変・肝癌になる可能性があります。

ロタウィルス

【定期接種】
【生ワクチン】【経口】

1価:生後6週~24週未満が定期接種の対象
5価:生後6週~32週未満が定期接種の対象

ロタウイルス感染による胃腸炎は、生後6ヶ月から2歳の乳幼児に多く、5歳になるまでには大半の子供が感染します。生後3ヶ月以前の感染では無症状の場合が多いのですが、それ以降の感染では何らかの症状が現れます。その後も何回も感染する可能性がありますが、2回以上かかると症状が軽くなるので、そのためにワクチンも2回以上接種します。以前は任意接種でしたが、2020年10月から定期接種の対象となりました。

現在、ロタウイルス感染症を予防するワクチンとしては、次の2種類を使用しています。

ロタリックス(1価)
一番流行して重症化しやすい1種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンです。他の種類のウイルスにも有効です。6週~24週までに2回内服します。

ロタテック(5価)
流行して重症化しやすいウイルスを含む5種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンです。6週~32週までに3回内服します。

どちらのワクチンも初回接種は生後14週6日までに行います。これは、最も注意すべき副反応である腸重積症の発症を最小限にするためです。

Hib(ヒブ)(インフルエンザ菌b型)

【定期接種】
【不活化ワクチン】【皮下注射】

生後2ヶ月~60ヶ月未満が定期接種の対象

感染経路は主に飛沫感染で、3か月から5歳まで、特に2歳以下の幼児がかかりやすいです。感染すると中耳炎や肺炎をおこすことがあり、まれに脳を包む髄膜やのどの奥などに炎症を起こします。髄膜炎にともなう合併症は多く、死亡や発達・知能・運動障害などのほか、難聴(聴力障害)などが起こることがあります。

小児用肺炎球菌

【定期接種】
【不活化ワクチン】【皮下注射】

生後2ヶ月~60ヶ月未満が定期接種の対象

生後6か月以降の赤ちゃんに、肺炎球菌による細菌性髄膜炎が増えてきます。それまでに必要な免疫をつけておくために、生後2か月から初回の3回を6か月までに受けるようにしましょう。また、1歳代(生後12~15か月)に追加接種を受けないと、効果が長続きしません。

四種混合(DPT-IPV)
三種混合(DPT)
二種混合(DT)
ポリオ単独(IPV)

【定期接種】
【不活化ワクチン+トキソイド】【皮下注射】

生後3ヶ月~90ヶ月未満が定期接種の対象

四種混合の1期初回は生後3ヶ月から90ヶ月までで、生後12か月までに3~8週間隔で3回接種します。
四種混合の1期追加は3回目終了後から6ヶ月以上の間隔をおいて(標準的には終了後1年から1年半)90ヶ月までに1回接種します。
2期として11歳以上13歳未満を対象にして二種混合(DT)を1回接種します。

5歳頃に百日咳とポリオの抗体価が低下することが知られていることから、日本小児科学会では年長児がMRを接種する時期に三種混合ワクチン(DPT)とポリオワクチン(IPV)を任意で接種する事を推奨しています(三種混合とポリオを合わせると四種混合になりますが、四種混合は5回目の接種が現時点では認められていないため、すでに4回接種済みの方は三種混合とポリオワクチンを別々に接種しなければなりません。医学的には接種することの問題ありませんが、5回目のデータが提出されていないため接種することができないのだそうです。)

また、2期の接種の際には二種混合ワクチンのかわりに、任意で三種混合ワクチンの接種が推奨されています。

ジフテリア(D)

感染経路は飛沫感染で、のどや鼻に感染し、症状は発熱、嘔吐、のどの痛み、犬吠え様のせきなどで、偽膜と呼ばれる膜ができ、窒息して亡くなることもあります。主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出し、その毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜などの麻痺、心不全等を来たします。ジフテリアにかかった場合、一般に10%程度の方が亡くなってしまうといわれています。また、特に5歳以下の場合は重くなりやすく、最大で20%の方が亡くなってしまうといわれています。

百日せき(P)

風邪のような症状ではじまり、徐々にせきがひどくなり顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。けいれんや、肺炎・脳症などの重い合併症から命をおとすこともあります。
コンコンとせき込んだ後にヒューという笛のような音を立てて息を吸う特有のせきがでます。また、このせきは連続性・発作性となり長期にわたって続きます。せきが原因で眠れなかったり、顔が腫れることもあります。年齢が低いほど症状は重く、無呼吸発作やけいれんをおこすこともあります。

破傷風(T)

土壌中の菌が傷口から体内に入ることによって感染します。さまざまな神経に作用して、神経麻痺、筋肉の激しいけいれんや呼吸困難などをおこし、死亡率が高い病気です。

ポリオ(急性灰白髄炎:小児麻痺)(IPV)

「小児まひ」とも呼ばれ四肢に麻痺をおこします。日本ではワクチンの高い接種率により自然感染による患者発生はありませんが、ウイルスがいつ海外から入ってくるかわかりません。
ポリオウイルスが人の口から入り、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスは、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。

結核(BCG)

【定期接種】
【生ワクチン】【経皮スタンプ】

1歳未満が定期接種の対象

主として空気感染により菌が体の中に入ることによって起こる病気です。現在でも毎年2万人が発症しているため、大人から子どもへ感染することも少なくありません。乳幼児がかかると全身性の結核症や結核性髄膜炎、粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)を起こし、重い後遺症を残す可能性があります。

MR(麻しん風しん混合)

【定期接種】
【生ワクチン】【皮下注射】

1期:生後12ヶ月~24ヶ月が定期接種の対象
2期:小学校入学前の1年間が定期接種の対象

麻しん(はしか)ワクチンと風しんワクチンがいっしょになったワクチンです。

麻しん(はしか)は、非常に感染しやすい病気で、免疫を持たない人が感染すると、ほぼ100%発症します。麻しんは子どもだけの病気ではなく、大人でも注意が必要です。気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などを合併することがあり、予防接種を受けずに、麻しんにかかった人は数千人に1人の割合で死亡することがあります。

風しんは、発熱、発疹、リンパ節腫脹などを特徴とするウイルス性の発疹症です。
子どもの場合は、数日で治ってしまう比較的軽い病気ですが、大人になってからかかると重症になるため、注意が必要です。関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などを合併することもあります。

水痘(みずぼうそう)

【定期接種】
【生ワクチン】【皮下注射】

生後12ヶ月~36ヶ月が定期接種の対象

水痘(みずぼうそう)は風しんやおたふくかぜより感染力が強く、水痘に感染した人の「せき」や「くしゃみ」で飛び散った水痘帯状疱疹ウイルスを吸い込むことで感染します。毎年春先は、入園や入学など新しく集団生活を迎える機会が多い時期です。この時期は水痘にかかりやすいため、特に注意が必要です。

水痘にかかると周りの人にうつす(感染源)ため、保育園、幼稚園や小学校などは出席停止となります。
すべての水疱がかさぶたとなって、登園・登校できるようになるまでは、1週間から10日かかります。
なお、治ったかどうかは自己判断せず、かかりつけのお医者さんと相談しましょう。

おたふくかぜ

【任意接種】
【生ワクチン】【皮下注射】

生後12か月以上から

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は感染力の強いムンプスウイルス(おたふくかぜの原因となるウイルス)によっておこる発熱と耳下腺のはれを特徴とする病気です。
ウイルスが全身の臓器や神経組織を侵して無菌性髄膜炎・脳炎・難聴・精巣炎等の合併症をおこします。

世界の多くの国では定期接種として2回受けているそうです。日本では費用が自己負担の任意接種のままですが、いずれは定期接種になっていくであろうと言われています。すでに一部の自治体では費用の助成が行われているそうです。

日本脳炎

【定期接種】
【不活化ワクチン】【皮下注射】

1期:生後6ヶ月~90ヶ月未満が定期接種の対象
2期:9歳以上~13歳未満が定期接種の対象

日本脳炎は日本脳炎ウイルスに感染した蚊(コガタアカイエカ)に刺されてうつる感染症です。人から人へ感染することはありませんが、蚊の活動が活発になる夏には特に注意が必要です。日本脳炎ウイルスに感染してもほとんどの人は症状がなく、気がつかない程度ですんでしまいます。しかし、100~1,000人に1人程度が脳炎を発症します。発症すると約20~40%の人が亡くなり、命をとりとめても、多くの人が神経の後遺症(脳の障害)を残す病気です。

インフルエンザ

【任意接種】
【不活化ワクチン】【皮下注射】

生後6ヶ月以上から

感染力が非常に強く症状の重い呼吸器の病気で、ときに世界的な大流行をおこします。肺炎・急性中耳炎・脳症等の合併症をおこして重症化する場合もあります。65歳以上の高齢者のみ定期接種となりますが、通常は任意接種です。

13歳未満は毎年10月~11月頃に4週の間隔をあけて2回、13歳以上は毎年1回の接種が望ましいと言われています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)
(子宮頸がん予防)

【定期接種】
【不活化ワクチン】【筋肉内注射】

小学校6年生~高校1年生が定期接種の対象

HPVは性交経験があれば誰でも感染する可能性があり、ほとんどの場合自然に排除されます。女性においてウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合、5~10年以上の年月を経て、子宮頸がんを発症します。

HPVワクチンは2013年4月から、小学校6年生から高校1年生の女子が定期接種の対象となりましたが、接種後の全身の痛みやけん怠感などの報告が相次いだため、2カ月後に積極的な接種の呼びかけが中止されました。(ただ呼びかけを中止しただけで、定期接種として公費負担にて接種は可能です。) しかしながら有効性を示すデータが主に海外で示されていることなどから、日本でも最近になって接種の呼びかけを再開する流れになってきています。

接種の推奨年齢は、小学6年生~高校1年生相当の女子です。
中学1年生になったら1回目を接種します。
2価と4価の2種類のワクチンがあり、それぞれ接種スケジュールと成分が異なります。

2価ワクチン(サーバリックス)
中学1年生の間に、1ヵ月の間隔をおいて2回接種した後、
1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて1回接種します。

4価ワクチン(ガーダシル)
中学1年生の間に、2ヵ月の間隔をおいて2回接種した後、
1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて1回接種します。

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