夏に子供達が(大人もです)喜ぶものと言ったらやっぱり流しそうめんですね。
お店に行ってもいいんでしょうが、手作りの流しそうめん台ならばさらに盛り上がること間違いなし。
ホームセンターに売っている雨どいやプラスチック竹でも十分でしょうが、竹を入手してみんなの前で最初から製作すればテンションはマックス!!。
ということで昨年に引き続き竹割りから始める手作り流しそうめん台の製作です。
なお、これは夏休み自由研究を兼ねておりますので、コンセプトは「子供でも作れる竹を使った流しそうめん台」となります。
まずは竹以外の必要な道具類を事前に準備する
竹を割るために
・鉈(ナタ)
・金槌
竹を仕上げるために
・ノミ、小刀
・カンナ
・紙やすり等のミガキ用品
・安全用品(軍手、ゴーグル等)を準備すればさらに良し
今回は紙やすりの代わりに研磨たわしを使用します。
(一番左側)
また金槌は子供が使用する為に用意したもので、これだと強力にナタを叩けないため、実際には石材業界でよく使われている石頭(せっとう)ハンマーを私は使用します。
そうめん台を固定するために
・竹脚に使う細い竹(3本×3セット以上)
・竹脚を縛る紐あるいは針金等
小竹を縛るための麻ひもです。
今回は針金ではなくインシュロックを使用します。
一般的には結束バンドと呼ばれ、100均などにも売っています。
水を流すために
・ザル(取ってもらえなかったそうめんを受ける)
・ホース(蛇口からそうめん台の上流側までの長さが必要)
大人の必需品
・キンキンに冷えたビール等
・おつまみ
・飲み相手
ついでに
・そうめん(出来れば色付きのもの)
・プチトマト(流せば結構楽しいです)
・その他、流せば楽しそうな物
竹を用意する
自分で竹林を持っている人は勝手に切ってくればよろしいのでしょうが、そうじゃない人は竹林を持っている知人におねだりしましょう。
まったくツテがない場合は近所に竹林がないか捜し、持ち主の方と交渉してみましょう。
黙って切っていくのは犯罪ですので許可は必ず必要です(それとお礼も!)。
そういう交渉事が嫌いな人は、通販に頼るか、まれにホームセンターに売っている場合もあるみたいです。
用意する竹は外径が100mm~150mm程度の物が良いと思います。
私の場合は基本的にずうずうしい性格なので、毎回いろんな知人に竹を定寸(4m程度)で切り出してきてもらいます(もちろん小枝の除去も含め)。
なので現実的にはホームセンター等で竹を買ってきてからの製作記録と同様であり、違いはお金を払わないということだけでしょうか。
今回も竹の入手は人任せなので切り出してくるまでの記録は当然ありません。
記録がないということは手伝いのために同行もしてないということです。
なお、この部分は自由研究の範疇外です。
竹をふたつに割る
入手した竹です。
ここまでの工程は人任せです。
ここから先が私の担当。
4m位が手ごろな長さなのですがこれは6m位あります。
ナタを竹の太い側から中心を狙って当てて、金槌で叩きます。
金槌でナタの真ん中を叩きながら少しずつ喰い込ませていきます。
今回はちょっと中心から外れてしまいましたが、そんなに気にすることはありません。
ナタが完全に竹に喰い込んだらナタの両端を交互に叩きながら少しずつ割っていく。
そこそこまで割り進めていきます。
ある程度割ったら割れている部分に角材等を挟んで広げるようにすると割りやすくなります。
かなりの長さまでナタが入ったら、作業台から下ろし、地面に置きます。
下側の竹を足で踏みつけて固定し、上側の竹を上方向に引っ張ってみましょう。
竹が一気に割れていきました。
その際は危ないので、周りに子供を近づけないようにしてください。
4mくらいならば一気に割ってしまうんですが、
今回の竹は6m位あるのでちょっと長すぎます。
もう一人が先のほうを持って引き上げます。
きれいに真っ二つに竹が割れましたね。
竹の中の節を取り除く
金槌で竹の中の節を割っていきましょう。
節はちょっとした力で叩けば簡単に割れていきますので、子供たちにやらせると喜びます。
どんどん割っていき、すべての節を割ってくださいね。
割った後の節の残りはノミなどできれいにします。
すべての節をきれいに取ります。
と、言いたいところですが
確かに、一般的には節はきれいに取らないとそうめんが引っ掛かると言われていますが、私は意識的に下流側については引っかかりを残しています。
そうすることによって小さい子供でも節に引っかかったそうめんを容易に取ることが出来ます。
子供達は親にとってもらうのではなく自分の手でそうめんを取るのが楽しいのですよ~。
割った部分のささくれを取り除く
割った竹の断面はささくれが手にささって危ないのでカンナや紙やすり等できれいに磨きます。
外側だけではなく、内側もきれいにしましょうね。
子供が一旦休憩している間に仕上げをしてしまいます。
私は面倒くさがり屋なんでハンドグラインダーに木工用ディスクを取り付けてきれいにします。
(ただし子供たちが見ていない間に一気に仕上げます)
子供たちが触ってもいいように入念に仕上げます。
節の部分の仕上がりはこんな感じ。
割った竹の内側はこんな感じ。
割った竹の外側はこんな感じ。
竹の内側をきれいに洗う
一通りの作業が終了したら竹の内側(そうめんが流れる面)を食器用洗剤できれいに洗い流し、焼酎で消毒した後、しばらく天日干し、乾燥させます。
そうめん台を設置する脚を製作する
竹を乾燥させている間に今度は竹を置く脚を製作します。
細い竹を3本1組で最低3組を用意します(そうめん台が安定しない場合はさらに追加)。
これをそれぞれ縛る高さを変えながら縛っていきます。
細い竹の根元をインシュロックで固定しそれぞれを紐でつないでおきます。
3ヶ所すべて紐の長さは同じにしましょう。
これで竹の重量で脚が開き過ぎることを防げます。
今回は小学校入学前の子供もいますので一番低いもので70cm程度の位置で縛ります。
傾斜角は5°~10°(1mで5~10cmの高低差)程度が良いので、一組ずつ縛る位置を変えていきます。
脚を並べ、その上に竹を載せます。
流路を完成させる
割った竹2本をつないで脚に載せ、流路の角度を調整します。
あれっ!画像が横になっている?
2本のつなぎ目は針金等で縛っておきましょう。
ホースの先端にジョイントをつけて置きちょっと引っかかる程度の内径の竹があったので使用します。
流路の上流側が完成しました。
水を流してみます。
ホースは子供たちが(大人もやりそうだけど)足で引っ掛けないように、
そうめん台の下を通してあります。
ちなみにこのホースは流しそうめん以外には使用せずに、きれいな状態で保存しているものなので衛生面は心配ないですよ。
水が流れる竹の内側と、ホースについては衛生面の配慮を忘れずに!!
水は問題なく流れているようです。
竹と竹のつなぎ目も問題ありません。
下流側の竹の先には取れなかったそうめんが流れてきますのでザルを設置します。
また当然のことながら水も大量に流れてきますので排水溝等の水が排水しやすい場所を選びましょう。
おまけに
流しそうめん台の準備は整いましたが、竹を使ってまだ何か作るようです。
子供はそうめんの汁を入れる容器を作ろうとしたのですが、
切る長さを指示している大人はビールを飲むコップをイメージして切らせているために、ちょっと汁入れには使えませんでした。
テーブル等の設営
そうめんは立ったまま食べるのが楽しいのでしょうが
ビールはやっぱり座って飲むもの。
テーブル席は必要です。
子供達がはしゃいでいる光景(大人も、でしたが)を見ながらのビールは最高です。
それと私への勤労のご褒美。