UA-79192611-1 効果的な暑さ対策を求めて緑のカーテンを設置

効果的な暑さ対策を求めて緑のカーテンを設置

緑のカーテンとはつる性植物をネットにからませて大きく広げ、窓の外や壁面あるいはベランダ等を覆うように設置するカーテンのようなものを作ることです。

4月から6月頃までに種をまいたり苗を植えたりすれば、どんどんつるが伸びていって葉が茂り、真夏には窓はもちろん、テラスやベランダを覆う葉っぱのシェードになります。

夏が生育期である暑さに強いつる性の植物であれば何でも利用出来るので、暑い夏を乗り切るために今注目のガーデニングになってきています。

緑のカーテンの効果

緑のカーテンにはいろいろな効果があります。今注目されているその理由を考えてみましょう。

日差しを遮る

茂った葉が、窓から入る夏の強い直射日光をカットするので、室内温度の上昇を抑えます。

日光だけでなく外部からの視線も茂った葉がカットしてくれるので、目隠しの役割も果たしてくれます。

さらに、設置した部分の外壁が熱を蓄積するのを防いでくれます。

周囲の気温を下げる

植物は、根から吸い上げた水を葉から蒸発させて、周囲の温度が上がらないようにしています。そのため周囲の気温はわずかに下がります。

また、気温が下がった葉の間を通り抜けてくる涼風も、窓を開けていれば室内に取り込めます。

省エネ、節電になる

日差しを遮り、周囲の気温を下げ、さらに葉の間を通り抜けて涼風が吹き込むと室内は実際の気温より涼しく感じます。

そのため、エアコンをあまり使わずに済むことや設定温度を下げずに済むことも多くなる場合があり、結果的に省エネ・節電になる場合があります。

新鮮な酸素が供給されて気分がさわやかになる

植物は日中、日光を浴びて光合成を行い、二酸化炭素を吸収して、代わりに酸素を排出します。
つまり、緑のカーテンを通過した風は、出来たての酸素を室内に運んでくれることが可能なのです。

花や野菜・果物が楽しめる

綺麗な花を植えれば景観を美しく見せられますし、野菜や果物を植えれば収穫して食べることもできます。

緑のカーテンに必要な物

育てたい植物が決まったら、暑い時期に「緑のカーテン」がしっかりできるように、成長期間を逆算して準備しましょう。

育てたい植物の苗(あるいは種)

ポットに入って、ある程度成長した段階で販売しているものは値段は割高ですが育てやすいので手間をかけたくない人にはお勧めです。
しかしながら種類がかなり限られてしまいますので、ちょっと変わった植物などはまず望めませんね。
よい苗を選ぶコツは、葉の色が濃いもの。節間(葉が茎についている節と節の間隔)の短いもの。茎が太いものなど・・・だそうです。

種で販売しているものは種類が多く比較的早い時期から店頭に並ぶので、自分のほしい植物が手に入れやすいです。
値段は苗に比べると安いのですが、手間がかかるのと、育てるのにやや難しい場合もあるので、手間暇厭わず育てることを楽しみたい人にお薦めです。

プランター・鉢

育てる植物や設置する場所によってサイズが変わりますが、できるだけ容量が大きく用土が多く入るものを選びましょう。

植物は、地上部の茎と地下部の根がバランスよく生長していくものなので、容量の小さいプランターや鉢植えなどで栽培した場合、根を張るスペースが限界になると根の生長が止まり茎が伸びなくなる場合があります。根をしっかり張るためには、野菜用の深めのものを使用することが必要です。

鉢底石

水はけをよくするためにプランターや鉢の底に敷きつめましょう。土が流れ出ないようにするのとムシの侵入を防ぐ役目もあります。

用土

種まき用にはバーミキュライト、ピートモス、赤玉土などをバランスよく配合すれば良いのですが、各社から、あらかじめ配合してある、いろいろな「種まき用土」が市販されているので条件にあったものを使用するのが便利です。
種まき用の土には栄養分は必要ありません。

ポット苗を植えつける場合は、いろいろな土を配合した腐葉土を使用します。
これもその植物に適した肥料分を加えたものがいろいろ市販されているので用途に合わせたものを使用します。

ネット

植物のつるをはわせるために使用します。「緑のカーテン」用または園芸用で販売しているネットを自分のほしいサイズや植物にあわせた網目の大きさ(基本は10cm程度)で選べばよいですが、風の強い場所に設置する場合や、植物によっては果実の重量を考えて、強度をしっかり考慮しましょう。ほとんどはビニール製です。

支柱

ネットを張りたわみを防ぐために使用します。設置場所やネットのサイズに合わせて購入しましょう。

ひも、針金、結束バンド等

支柱を固定するためやネットを結ぶためのひもや針金、結束バンドが必要です。
その他に作業用のスコップ、水やり用のジョウロ、手袋なども必要ですね。
夏の日中の作業は帽子を忘れずに。

肥料

育て方に合わせ、花が咲いたり、果実ができはじめたら栄養を与える(追肥)ために必要な場合があります。

緑のカーテンの注意点

日光

苗の生育初期は、株にしっかり日光を当て、つるが伸びてきたら株元よりも、葉に日が当たるようにします。なお、盛夏になったら、プランター自体に直射日光が当たらないようにすると、必要以上の乾燥や、暑さで根が傷むのを防ぐことができます。

水やり

緑のカーテンは日陰をつくるほか、植物の葉の蒸散作用によって輻射熱が抑えられて、涼しさを得ることができます。気温が高くなればなるほど、活発に蒸散が行われるため、植物はたくさん水を吸収します。庭植えのものでも盛夏は、葉がしおれるようなら朝晩に水やりをするとよいでしょう。プランター植えのものは、土の表面が乾いたら水を与えます。盛夏は朝晩の水やりが欠かせません。
なお、旅行などで長期間留守にする場合は、自動灌水器などを利用するのも一つの方法ですね。

肥料

緑のカーテンに利用する植物は、短期間に成長するタイプです。
適量の元肥を施したあとは、1~2週に1回、液体肥料などを定期的に施して、肥料切れさせないように育てることが大切です。
ただ植物の種類によっては過度の肥料は逆効果の場合もありますので、その植物の特性をよく調べて行うことが必要です。

病害虫

多くの植物に発生するアブラムシは、緑のカーテン植物でも見られます。真夏は少なく、春や秋が発生しやすい時期です。特に新芽や蕾はよくチェックして、数が少ないうちに捕殺するか、適用薬剤を散布します。風通しが悪く、乾燥した環境では、うどんこ病が発生しやすくなります。特に昼夜の気温差が大きい植えつけ直後の晩春は、注意が必要です。
そのほかヨトウムシ、スズメガの幼虫などが葉を食害することがあります。適用薬剤を散布するか、若齢幼虫のうちに捕殺しましょう。

強風対策

晩夏になると台風が発生します。強風や強雨によってカーテンに仕立てた植物が傷むことや、支柱が倒れたり折れたりすることがあります。そこで、ネットを取り外せるように設置しておくと便利です。台風が接近したらネットを下ろしてそっと畳んでおき、去ったあとに再び設置し直すほうが、つるや茎の傷みを最小限に抑えることができます。

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ひとやすみレクタングル大18.02.19
ひとやすみレクタングル大18.02.19

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