遠く神話の時代に天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が投げた天の岩戸の扉が飛んできて現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に開山された戸隠神社。
「天岩戸開きの神事」に功績のあった神々が御祭神として祀られている奥社・中社・宝光社・火之御子社(ひのみこしゃ)と、地主の農耕の神の九頭龍が祀られている九頭龍社の五社からなり、創建2000年余に及ぶ歴史を刻んでいる神社だそうです。
今回はその戸隠神社の中社に参拝します。
中社西参道から社殿へ
今日は平日でまだ時間も早いので西参道入口駐車場(無料)に入ります。
ここは中社入口からちょっと奥社寄りにあります。
戸隠は何度もきているのですがこんなにすんなりとこの駐車場に入れたのは初めてです。
というか駐車スペースが空いているなんて初めて見ました。
でも普段はまず入れないでしょうからここからちょっと奥社寄りにある無料の大駐車場を利用しましょう。
いろいろ買い物をするつもりなら中社入口付近にも駐車場はたくさんあります。
駐車場のすぐ横に西の鳥居があります。
この西参道入口駐車場なら階段なしで平坦な参道(ちょっとだけ傾斜はありますが)を少し歩くだけですぐに社殿に到達できます。
戸隠神社の車はさすがに乗り入れフリーなんですね。
手水舎を過ぎるとすぐに社殿が見えてきますが、私は社殿手前で迂回路を下ります。
改めて正面大鳥居から社殿へ
やっぱり御利益を100%いただくためには正面の参道から正々堂々と参拝しなければなりません。
ということでいったん正面大鳥居まで出てからの参拝です。
それでは先ほど降りてきた階段を再び登ります。
階段を上がってすぐ右に立派な木が見えます。
回り込んで見てみると幹が三つに分かれ雄々しく空に向かって伸びています。
これが戸隠の三本杉です。
三本杉の根元にある案内板を詳しく見てみます。
あれっ 何か違うぞ。
左にあるもの・・・右にあるもの・・・石段上にあるもの・・・。
そうなんです。
これは石段上にある1本、「い」の杉です。
これが鳥居左にある1本。
そしてこれが鳥居右にある1本。
これら72m間隔で正三角状に配置されている杉をまとめて戸隠の三本杉と言います。
樹齢800年を超えるそうです。
間違いに気づいたところでいよいよ中社社殿に向かいます。
これはさっき西参道から迂回して降りてきた女坂です。
見栄っ張りな男性である私は当然ここではなく石段からの参拝です。
石段を登りきったところで下を見るとこんな感じ。
社殿
目の前に社殿が見えています。
戸隠神社五社は宝光社を除いては特別な彫刻もなくシンプルな造りです。
でも中社社殿内部には、平成15年に復元された、狩野派の天才絵師、河鍋暁斎によって描かれた「龍の天井絵」があるそうです。
でも社殿内を撮影するなどという失礼なことは出来ませんので各自現地で自分の目で確認してください。
中社の御祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)、天照大御神が天岩屋戸にお隠れになった時に神楽を創案し岩戸を開くきっかけを作った知恵の深い神また諸々の災難を祓う厄難消除の神です。
石段を登りきって左にある立派な木。
これが中社の樹齢700年を超える御神木です。
社殿の右側を奥に入るとそこには滝。
このさざれ滝には強い浄化パワーがあり、心静かに瞑想して、せわしない日常で溜まったけがれを落とすとよいそうですが、写真撮りまくりの私にはケガレを落とすことは出来ませんでした。
中社の他、火之御子社の御朱印もこちらの社務所でいただけます。
火之御子社では御朱印はいただけませんので注意してください。