アメリカシロヒトリ(通称:アメシロ)の幼虫が大量発生です。
人によってはかなり気持ちの悪い画像がたくさんありますので
気分が悪くなった人はすぐにこの記事から離脱してください。
アメリカシロヒトリ(アメリカ白火取)は北アメリカを原産地とし、第二次世界大戦後のアメリカ軍の軍需物資について渡来したとされる外来種です。
特に落葉樹を好み、桜・柿・柳・梅・桑・ハナミズキ・アンズ・プラタナス・アメリカフウ・クルミなど様々な木(約100種類以上)に発生し、成長した幼虫では椿などの硬い葉も食害する。
通常は年2回発生し、発生時期は6月上旬から7月中旬(1化期)と8月上旬から9月中旬(2化期)頃(地域によって微妙に異なるでしょうが・・・)。
今は8月下旬ということで間違いなく発生真っ盛りですね。
兆候
まずはお隣さんの柿の木が被害に遭いました。
大変だな~と思いつつも、我が家にはアメリカシロヒトリが好む樹木は無いはずなので
まだ事の重大さには気づいていませんでした。
が・・・。
大量発生
それからしばらくして、
ぶらり一人旅で3日ほど家を留守にしていて、帰ってきた次の日に庭を見てびっくり。
なんなんだ、これは!!
裏手にあるヤナギの大木が完全にアメリカシロヒトリの幼虫に占拠され
風が吹く度に我が家の庭に彼らが大量に降り注がれてきます。
庭との境の植え込みにも
庭との境のフェンスにも
いたる所にアメリカシロヒトリの幼虫がウジャウジャ
これが成長したアメリカシロヒトリの幼虫です
あわてて柳の木を管理している人に連絡し、対策をお願いしました。
そのままほっておくと家の反対側までどんどん拡散してくるので、一日中ホウキとチリトリを持って幼虫集めです。
ホウキで2~3回掃くとこんな感じ。
油断しているとすぐ脱出していくので、その都度薬剤のはいった容器に移し替えます。
私は万歩計のついた時計をしているのですが、一日のこの作業だけで1万歩オーバーを記録。
健康のためにはよかったのかな?
薬剤散布
数日後の早朝にやっと薬剤が散布され、
その後は幼虫がヤナギの枝からポトポトと絶え間なく落ちてきます。
ある程度落ち着いた後のヤナギの木の下はこんな感じ
すごい!!!
駆除に用いられる薬剤はスミチオンやオルトラン水和剤などが一般的だそうですが、
駆除のおじさんの話によるとディブテレックスが最もよく効くそうです。
ホームセンターでも購入出来ますが
ご覧のとおり、医薬用外劇薬とのことなので
通常の場合は使わない方が無難でしょう。
薬剤散布は一応完了しました。
しかしながら木の高さが高く上の部分までは届かなかったようで
「上半分は液が届いていないからまたしばらくすると出てくるよ」とおっしゃっておじさんは帰っていかれました。
その日の午前中は穏やかで風もなかったので
かなり幼虫の数も減ったのが実感できましたが
午後になって風が吹いてくると、結局は今までとなんら変わりません。
「じゃ上の枝は切ってもらおう」と再交渉
伐採
なかなか手続きが大変みたいで約2週間ほど待ちましたが
早朝にクレーン車2台が来て
ほぼ一日がかりで、このようにバッサリ。
ここまではお願いしていないけれども・・・
確かにこれならば完璧な対策です。
最後に
全国的にどうだったかは知りませんが、
今年はこの辺の地域では大量発生の年だったみたいです。
我が家のすぐそばにある薬剤散布のおじさんの基地では、
おじさんは毎日のように軽トラックの荷台に積んである大きなタンクに薬剤を大量に詰め込んで出動しておられました。
私の家の事例は、近くにある大きな木に大量発生したためですが、アメリカシロヒトリは自宅の庭の木にも発生します。
近所の木に発生しているのを見つけたら注意が必要です。
自宅の木が葉脈だけになった葉が目立つようになったら、危険信号です。
枝の先に網目状の巣網がないか確認し、毛虫のいるところだけを切って、焼却、またはゴミに出して駆除しましょう。
また、幼虫が若いうちは集団行動しているので、あちこちに広がる前に、枝先を切り取りましょう。
それだけで大発生を防ぐことができるので、こまめに木を観察していることが大事です。
大量発生してしまったら、近所の不安も考えて、薬剤散布か、最終的には木の伐採も考えなければいけないですね。