UA-79192611-1 DIYでピザ窯を自作するために必要な道具

DIYでピザ窯を自作するために必要な道具

ピザ窯をDIYでつくる場合にはいろいろな道具が必要になってきます。
普段からいろいろなDIYにチャレンジしていれば自然に道具が増えてくるのでそれほど負担にはならないでしょうが、
ピザ窯を自作するためにDIYを始めるとなると何が必要かが結構気掛りでしょう。

今回は必要な道具は何かをまとめてみました。

左官道具

基礎コンクリート、ブロック積み、レンガ積み等のいわゆる左官作業に使用します。

スコップ(シャベル)

土砂、石炭、砂利、雪などの粗い粉状の素材を持ち上げて移動させるための道具であり、先端に取り付けられたスプーン状の幅広の刃の部分と柄部、そして末端の持ち手の部分からなります。

シャベルとも呼ばれるそうです。

東日本では大型のものをスコップ、小型のものをシャベルと呼び、西日本では大型のものをシャベル、小型のものをスコップと呼ぶらしいのですが、私の地域では大きいものから園芸用の小さなもの(移植コテ)まで全てスコップと呼んでいます。

JISでは足をかける部分があるものをショベル(シャベルではなくショベル)、無い物をスコップと定義されています。

写真の上側が角型スコップ、下側が剣先スコップです。

トロ舟

柔らかく丈夫なプラスチック(合成樹脂)で作られた四角い容器です。
丈夫で容量が大きく、浅く作られているという特徴があります。

セメントや石灰と砂を混ぜて作られるモルタルなどを、水で練る際に使われる容器です。

 

練りクワ

モルタルなどを練り混ぜるときに用いる専用のクワ。

大量に練るのには柄の長いほうが使い勝手がいいが、少量を練るのには柄の短いほうが使い勝手がいいようです。

 

左官バケツ

一般的なバケツと違い、バケツの中で撹拌することを前提として丈夫に作られているバケツです。

ただ、100均のバケツでも十分使用可能なので、使い捨てと割り切ってしまえば問題ないですね。

ブロック積みやレンガ積みの際には、少量のモルタルを練る場合が多いので、あると便利です。

左官コテ

モルタルなどの左官材料を壁や床に塗るための道具を左官コテと言います。

左官コテは平たい鋼などの板に持ち手がついたもので、作業の用途によってさまざまな材質、形、大きさがあります。

左官コテの一般的な形を列挙します。

中塗コテ

漆喰や珪藻土、モルタル塗り等で平坦な広い面積の中塗り作業に使用します。

最も一般的なコテで、材質や先端形状はいろいろなものがあります。

 

仕上コテ

漆喰や珪藻土、モルタル塗り等で表面の仕上げ作業に使用します。

形状は中塗コテと同様ですが、板の部分は中塗コテと比較して薄くてしなりのある高硬度の鋼やステンレスが使われます。

 

レンガコテ

レンガやブロックを積む作業に使われます。

形状は桃型が一般的で、モルタルのすくい取り、かくはん作業に適しています。

 

ブロックコテ

ブロックを積む作業に使うコテです。

細長いブロックの上にモルタルを載せやすく、またブロックの穴にモルタルを流し入れ易いように、先端が細長い三角の形をしています。

 

目地コテ

タイルやレンガ、ブロック積みの時に目地にモルタルを詰め、さらに、詰めたモルタルを抑えて仕上げるために使います。
目地からはみ出したモルタルを押さえ込んだり、レンガ・ブロックの表面に付着したモルタルをかき落とすときにも使います。

目地の幅に合わせていろいろなサイズが用意されています。

柳刃コテ

細かい作業や、手の届きにくいところの作業に使用します。

鏝首がコテの根元についているので、狭い場所にコテ先を運ぶことができます。

その他の左官コテ

今回は使用する必要はないですが、作業内容に応じていろいろな種類のコテが市販されています。

クシ目角コテ

接着剤・モルタルにクシ目を入れる作業用です。

シゴキコテ

塗り面の補修作業用です。

ゴムコテ

タイル目地へのセメント詰め込みなど、傷がつきやすい素材のときに使用します。

左官ブラシ

これはコテやバケツ、その他のコンクリートやモルタルを洗う際に使用するブラシです。

コテなどは付着したモルタルを確実に洗い流さないといけません。

それにはこの左官ブラシがあると手を汚さずに、非常に便利です。

電動工具&先端工具

ディスクグラインダー&切断砥石&オフセット砥石

ディスク(研削砥石)を高速回転させることにより、石材・レンガ・金属等を切断したりするための電動工具です。
切断や研磨などの用途、作業する材質の違いなどに合わせてディスクを交換して使用します。

レンガを切断する場合には、タガネで切断するのが一般的ですが、実はきれいに切断するのには熟練の技が必要になってきます。

素人でもきれいに切断するには、まず切断する位置の上下左右4面に線引きをし、ディスクグラインダーに切断砥石を装着して、その線に沿って砥石で切り込みを入れておきます。

4面ともに切り込みを入れたならば、その溝にレンガタガネを差し込んで、ハンマーで叩く。

すると溝に沿ってきれいにレンガが切断できます。

レンガ用の切断砥石です。

レンガや石材のカットにはダイヤモンドホイールが適しており、カットスピードも速く粉塵も少ないのが利点です。

また扉製作の際にも、鉄板を扉の各部分形状に合わせて製作するために、ディスクグラインダーに切断砥石をセットして、事前に線引きした形状に沿って切断していきます。

切断面はバリが発生して危ないので、オフセット砥石に取り替えてバリ取りをして、角部を面取りします。

下の写真は金属用の切断砥石です。

ディスクグラインダーは周速度が速く、手袋は一切禁止です。
特に軍手などの布は簡単に刃先に引っかかって巻き込まれてしまいますので絶対に使用しないでください。

電動ドリル&ドリル

木工や金属加工のDIYのために卓上ボール盤を持っている人はいないでしょうから、通常は電動ドリルを使用して穴加工をします。

材質に応じて、金属用・木工用・コンクリート用などのドリルを使い分けてください。

金属用や木工用には通常の電動ドリルを使用します。

コンクリートなどの穴あけには振動ドリルを使用します。
ドリルの回転運動だけの通常の電動ドリルと違い、振動ドリルの場合は縦方向に小さい振動が加わります。

穴加工するためのドリルです。
用途によって使用するドリルが異なります。

写真の一番上が金属用です。金属の材質によってもいろいろな種類がありこれは鉄鋼用です。
2番目が木工用です。先端が丸穴の中心をとり、正確な位置に穴加工が出来るようになっています。
一番下がコンクリート(&ブロック・レンガ・大理石等)用です。

写真のドリルは全てストレートシャンクになっています。

ドリルドライバー

必ずしも必要ではありませんがドリルドライバーがあると、ボルトの締結がスピーディーですし、ちょっとした穴あけもできるので大変便利です。
トルク調整付きのものがお薦めです。

手動工具

タガネ

作業対象物のコンクリートやレンガ・ブロックなどを割ったり削ったりするハツリ作業や板金加工・彫金などに用いられる工具で、チゼルとも呼ばれています。

タガネ・チゼルには、大きく分けて以下の種類があります。

平タガネ

タガネの中でも一番よく使われるタイプで、マイナスドライバーを大きくしたような形状です。
刃の横幅が狭く、主に薄い鉄板の切断・コンクリートのハツリ作業など多用途に使われます。

打撃ヘッドから受けたパワーを小さな範囲へ効率的に伝えられるため、ある程度正確な溝彫り・削りもできます。
一方、レンガやブロックの切断・破砕はすこし不得手です。

レンガタガネ

その名の通り、レンガ等の切断に使用するタガネです。

刃が大きく、打撃ヘッドの力を均一に送れるため、耐火レンガのように硬く幅広なブロック類を割る用途に使えます。

レンガの切断はこれさえあれば大丈夫です。

カットチゼル

レンガタガネと似ていますが、刃幅が末広がりではなく一定の形状で、ヘラに近くなっています。
ブロックやレンガを割る用途のほかに、素材表面の固着物・バリを取るのにも最適です。
刃の縁でこそぎとっても落とさずにすくえます。
舗装された道路に標示してある白のライン(ラインファルト)のはがしにも使われます。

スロットチゼル

持ち手から刃先まで幅・厚みがあまり変わりません。
平タガネと違って持ち手が板状なので、ハンマーで打ち付けても刃先の回転を起こさず、正確な溝を刻めます。
そのため、板金加工・彫金やボルトの根元切断などに使われるタイプです。

チスタガネ

杭状のタイプで単にチスと呼ばれることもあります。
力が一点に集中するので、ハンマーを軽くトントンと打っていくだけでも加工ができます。
とくに、コンクリートへの穴あけ・溝作りに向いています。
破砕もできますが、切断には向きません。

タップ&タップハンドル

金属加工において、穴の内側に締結用のめねじを加工するために使用する工具です。

手でタップを回転させるためのハンドルを使用します。

さらに便利なラチェット式ハンドルがあると作業が楽になります。

ハンマー

レンガ積み作業時にレンガの切断にタガネを打ち付けるためなどに使用します。

ゴムハンマー

ヘッドがゴム製のハンマー。

土台ブロック積みやレンガ積み作業時に、微妙な位置の調整をするために、木製や金属製のハンマーで叩くとブロックやレンガが欠けてしまうので、その衝撃を緩和するためにゴムハンマーを使用します。

測定具

水準器(水平器)

物体の表面に密着させて、水平または鉛直に対する物体の角度や傾斜(水平、垂直、45度など)を確認する器具です。
水平器あるいはレベルやレベラーとも呼ばれます。
気泡管水準器、円形水準器、レーザー水準器、角度を数値表示するデジタル式などがあります。
単体で使用するならば下の写真のような気泡管水準器が一般的です。

サシガネ(指矩、指金、差金)

ステンレスや鋼、真鍮などの金属製で目盛りがついており、材木などの長さや直角を測ったり、勾配を出したりするのに使われます。
L字型をしており、両方の辺(長手と短手(妻手))に目盛りがあります。

曲尺(かねじゃく)とも言います。

また、内側にも目盛りがあります。

コンベックス

コンベックスは工作用に使用されている巻尺です。
計測部は薄い金属製で断面が湾曲したテープが用いられ、巻き取ることができる柔軟性と同時に直立性を確保しています。
JIS B 7512の規格名称「鋼製巻尺」の種類別での名称は「コンベックスルール」で、テープ断面が樋状になった直立性に優れた巻尺と定義されています。

保護具

作業中の事故や危険から身体を守るために以下に述べる保護具は最低限装着してください。

作業用手袋(手の保護)

人が作業をするときには必ず手の動作が必要です。それゆえに作業中の負傷の中でも手指のケガが最も多いといわれています。

軍手

軍隊で用いられたことから「軍手」と呼称されたそうです。

一般的には、安価で蒸れにくく吸汗性がある等の特徴を持ち、幅広く使用されていますが、編物製品であることから水・泥等が浸入し易く、突刺しに弱い面があります。

引っ掛かりや巻き込まれの恐れがある為に回転を伴う工具での作業には使用してはいけません。

写真の軍手には掌部にビニルのボツを付けて、滑りを少なくしています。

革製手袋

素材に天然の革を使用することから、使い込む事によってしだいに手に馴染んでいきます。
柔らかくて使いやすくハードな作業から一般作業まで多用途に使用できます。
火や熱さに強く、火を扱う作業や、重いものを手で扱う作業などで使用されます。

切創防止手袋

手指の切創を防止するための手袋です。刃物や鋭利な素材、薄型鋼板等を取扱う作業、金属加工作業等に適しています。

素材に抜群の耐切創性を持つアラミド繊維を使用した手袋です

保護メガネ(眼の保護)

保護メガネは、粉じんや飛来物が発生する可能性のある作業現場で眼への異物(ゴミ、チリ、金属等のかけら、液体等)の侵入を防ぐためにかけるメガネです。
作業時に発生する飛来物、浮遊粉塵等から眼を保護するために、工学性能、耐衝撃性、耐摩耗性に基づいて作られています。

グラインダーを使用した作業やタガネを使用した作業には必ず着用しましょう。

スペクタクル形

矯正用眼鏡に類似した形状で飛来物・液体飛沫防止用です。
耐衝撃性に優れておりメガネに飛散物が飛んできても割れることがありません。
(というか割れてしまったらJIS規格を取得できません)

サイドシールドが有るものと無いものがありますが、意外と側面からの侵入は多いのでサイドシールド有りがお薦めです。

ゴーグル型

肌との密着性が高く粉じんなどの細かい粒子も侵入させないほか、耐衝撃性に優れておりメガネに飛散物が飛んできても割れることがありません。
また、ヘッドストラップでしっかり固定するので、下を向いての作業でもずり落ちることがありません。

防塵マスク(異物吸引防止)

防塵マスクは、粒子状の物質(粉塵やオイルミストなど)の吸引を防ぐために装着する保護具です。

グラインダーを使用した作業やタガネを使用した作業には粉塵だけでなくレンガの欠片などの飛来物でのけがを防ぐためにも必ず着用しましょう。

安全靴(足の保護)

足先への重量物の落下等から作業者の足を守るために履く靴です。

以前は、甲皮の硬さ、ゴム製靴底や先芯による重さ、通気性の悪さなどによって、履き心地が悪かったですが、最近では外出時にも履けるような快適さ、デザインの良いものが出てきています。
JIS規格を満たしていないため厳密には「安全靴」とは呼べない靴も多くありますが、つま先を先しんによって防護してある靴ならばDIYでの使用には十分でしょう。

保護帽(頭部の保護)

頭部の保護と言えばヘルメットですが、DIYで頭部を落下物などの衝撃から保護する場面はほとんどないでしょうから、必ずしも必要ではないでしょう。

しかしながら作業中に油断をして頭部をぶつける可能性は皆無ではないので硬めのワークキャップくらいは着用したほうが無難です。

粉塵などが頭髪に降り注ぐ可能性もありますし、ぶつけても痛いだけで済みますから。

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