富山県高岡市にある日本100名城の高岡城跡。
大手門から鍛冶丸
高岡城があった高岡古城公園の大手口です。
加賀藩第二代藩主前田利長が隠居していた富山城が焼失したため新たにこの地に築城したが、その5年後には没しその翌年の一国一城令により廃城となり、その後は米蔵や塩蔵として使用されていたそうです。
高山右近は戦国時代から江戸時代初期にかけての有名なキリシタン大名。
この高岡城の縄張りはバテレン追放令により前田家に招かれていた高山右近が担当したそうです。
その縄張りがこれ。
高岡古城公園の見取り図ですが。
大手口から入ってすぐ右の鍛冶丸は、現在では高岡市立博物館になっていて、「日本100名城 スタンプラリー」のスタンプはここに設置してあります。
閉館後は入口(屋外)に移動されていつでも自由に押せるそうです。
二の丸
左に折れて突き当たった二の丸は、現在では高岡市民会館になっています。
二の丸から本丸に渡る土橋の石垣。
堀以外ではこの土橋の石垣が当時から残る唯一の遺構だそうです。
土橋上は整備され花が並べられています。
本丸
土橋を渡った本丸には射水神社が設置されています。
そばには相撲場があります。
ただ観客席のスペースがないので何かの記念に設置したのでしょうか。
本丸内の大部分は射水神社の境内となっており残りは芝生公園となっています。
平日の昼間のため人影はほとんどありませんが一人だけウォーキングをしていました。
加賀藩第二代藩主の前田利長公の像です。
三の丸
本丸を出て三の丸へ向かうとまちの駅(古城の駅)の看板が現われました。
三の丸茶屋。
休憩所らしいですが・・・。
中には誰もいませんし照明もついていません。
そばの売店も閉まっていました。
残念ながら、たぶん今日は定休日見たいですね。
どうやらこの井戸も遺構だそうです。
民部之井戸。
三の丸のこの場所は今枝民部直恒の屋敷があったので民部丸と呼ばれていたそうです。
その三の丸には現在では高岡市民体育館が建っています。
中の島
朝陽橋付近から中の島を見てみます。
お堀と二つの噴水が絶妙にマッチしています。
市街地のお城に来てお堀を撮るときにいつも必ず邪魔になる周囲の建物ですが、今回は色合いがちょっと気に入りました。
中の島から噴水を眺めてみます。
風情があっていい感じですね。
小竹藪(御城外)
小竹藪も芝生公園になっています。
正式名称は高岡古城公園です。
公園北口
このコンクリートの建物。
実は右側の丸い部分はエレベーターになっていて左側は公園に入るためのバリアフリーの通路になっているんです。
車いすの人や足腰の弱い人は結構段数のある階段を登らずとも公園に行けるようになっています。
ちなみに北口駐車場に設置されています。
ついでにこのさらに右側ですが道路を挟んで向こう側にもエレベーターが設置され、両方のエレベータを結ぶ通路も一般道路の上に設置されています。
いい施設です。
ほとんど遺構もなく、城跡内はいろんな公共施設が建てられていて、これが百名城?と言う感じですね。
この他に城跡内の明丸には小規模な動物園も併設されています。
これらの公共施設がなければ、広大な水堀と曲輪の形状はほぼ残っているようなので、見ごたえのある城郭だったのではないでしょうか。
ただ、市民の憩いの場として見るならば、中の島周辺も趣があるし、春は桜の名所らしいので、なかなか良い公園ではないでしょうか。