UA-79192611-1 金刀比羅宮(こんぴらさん)

金刀比羅宮(こんぴらさん)

金刀比羅宮(ことひらぐう)は香川県琴平町の象頭山(ぞうずさん)中腹に鎮座する神社であり「こんぴらさん」の愛称で有名。
全国にある金刀比羅神社・琴平神社・金比羅神社の総本宮であり、とても長く続く参道の石段などでも有名で参道口から御本宮まで785段、奥社まで登ると1368段にもなる。

大物主(おおものぬし)と言う、海上や医薬・技芸の神様が祀られていて、この「こんぴら」と言う言葉の語源がサンスクリット語の「クンビーラ(ワニの姿をした水神)」だそうです。
海上交通の守り神として信仰されており、境内の絵馬殿には航海の安全を祈願した多くの絵馬が見られます。

以前は、金刀比羅宮と倉敷市にある由加山(蓮台寺、由加神社本宮)の両方を参拝する両参りという習慣があったといわれています。

表参道

金刀比羅宮のお土産と言えば、お灸のもぐさの形をしたおまんじゅうの「灸まん」が有名です。
作っているのは金刀比羅宮の参道にある、灸まん本舗石段や。
全国菓子大博覧会で最高賞を受賞した由緒正しい焼き菓子です。

石段やは、元は「麻田屋久八」として金刀比羅宮参道の石段に軒を連ねた旅籠であり、麻田屋の六代目の主人が屋号を「石段や」とし、旅籠より茶店に商売替えをする際に麻田屋の名物として知れ渡っていた「金毘羅灸」を元にお灸の形をした饅頭を創始したそうです。

それでは最初の一段から始めましょう。
特別何か看板が立っているわけではないですがここからが階段の始まりです。

皆さん始まったばかりなので階段も全く気にしていないようですね。

両脇にはずっとお店が並んでいますしまだ平坦な部分もたくさんあります。

113段目の一之坂鳥居では駕籠に乗る方もおられます。

一之坂鳥居付近の脇道で見つけた生協のトラック。
可愛いので思わずこっそりとカメラを向けると、「どーぞ、いっぱい撮ってくださいね」との生協の配達の方のやさしいお言葉。

気分はほんのりとしましたが目の前には一之坂鳥居より大門まで今までよりも急な階段がずっと先まで続く一之坂。

国の重要有形民俗文化財だそうです。
備後国因之島浦々講中の寄進だという灯明堂と釣灯籠。
でも堂内の釣灯籠が良く見えません。

まだ階段は続きますが先の方には大門がやっと見えてきました。

大門手前右側には金刀比羅本教総本部。

金刀比羅本教総本部の前には、重要有形民俗文化財である青銅大燈籠があります。
金刀比羅宮へ奉納された青銅燈籠のなかで最も豪華なものだそうです。

大門~御本宮

大門は神域の総門でこれより内側が境内です。
水戸光国の兄である松平頼重候から寄進されたそうです。

いつものように後ろを振り返ってみました。
たくさんの階段を登ってきたんだな~。
でも大門の時点でまだ365段です。

大門を過ぎるとすぐそこには大きな白い傘をさした小さな赤い店が5つあります。
この5軒は、金刀比羅宮と縁故ある家柄であって境内で古くから、唯一代々営業を許されている飴屋だそうです。
五人百姓と呼ばれ加美代飴を売っています。
でもこんな感じで5軒並んでいるとそのうちの一軒だけで買うのは非常に勇気が必要ですよね。

結局、後から下のお土産屋さんで加美代飴を買いましたが「あのうちの一軒はうちが出しているんですよ」と言っておられました。
きっと既に観光の目玉になっているのでやめられないんでしょうね。

大門からすぐの鳥居をくぐるとそこからは桜馬場と呼ばれ、平坦な石畳の道がしばらく続きます。
その名の通り、桜の名所で4月上旬には桜の花が咲き乱れるそうです。

平坦な道はほんのしばらくだけですぐにまた階段が現われました。

いつものようにまた後ろを振り返ってみます。

こんぴら狗。
江戸時代、参拝の旅は長旅で大変だったので、他の人に代理参拝を依頼することもたくさんあったそうです。
代理参拝を依頼されたのは人ばかりではなく、飼い主に代わって犬が「こんぴらさん」に代理参拝することもあったそうです(本当かな~?)。
このような犬を「こんぴら狗(いぬ)」と呼んだそうです。
でもこの犬は合格祈願に来ているので最近の「こんぴら狗」でしょうね。

桜馬場西詰銅鳥居。

掲示板に向かって右側に、大きな門があります。
この門は書院の勝手口なのですが、社務所が書院に付属していた頃の名残で社務所門と呼ばれます。

社務所門をくぐると表書院がありその右横に御守所があります。
御朱印はここでももらえるのでお忘れなく。

御朱印を授与して頂いた後、さらに階段を登っていきます。

そこには、あれ?資生堂パーラー。
境内では五人百姓しか営業してはいけないんじゃないの?。
資生堂の歴代社長の何人かが香川県出身だった縁からだそうで、西日本では唯一このお店のみがあるそうです。

この階段を下っていくと洒落た雰囲気のカフェ&レストラン。
こんぴらさんのイメージとはかけ離れていますが。

さらに階段を・・・。

向こうの方に何やら建物が。

現われてきました、社殿が。

この階段もかなり急勾配です。

やった~!!と喜んではいけません。
これは旭社 ここで628段。
御本宮参拝を済ませた帰路に参拝するということになっていますので先に進みましょう。

旭社を廻廊に沿って進んで行くと黄銅鳥居がありますのでそこをくぐります。

鳥居をくぐるとそこに賢木門(さかきもん)。
昔は逆木門と書いたそうですが改築の際に「逆」の字を嫌い今の名前に変わったそうです。

賢木門からさらに進みます。

ここは生い茂る木々に囲まれ、静かな気持ちになるので闇峠と言うそうです。
目の前には花崗石神明造の鳥居がありその先には本宮手水舎があります。
御本宮に参拝する前にここで心身を清めなければならないそうです。
でも私たちの前を歩いていた大勢の人たちの中でここに立ち寄る人は一人もいませんでした。
私たちも含めて・・・です。

現われてきました。
御本宮までの最後の難関にふさわしい階段が。
良く考えて作ってありますね。
そう簡単には参拝させないぞという作り手の想いが伝わる階段です。

正面から見た階段です。
御前四段坂と呼ばれています。
もちろん一番下からではないです。
しばらく登って休憩したいがために撮った写真です。

階段終了目前で撮った写真。
実際にはまだ何回も途中で撮ってあります。
休憩のためにであることを誤魔化すために。

ついに御本宮に到着です。
とりあえず785段を登り切りました。
御参拝と御朱印を授与していただくためにしばし休憩。
御朱印所はこの左後方に有ります。

本宮の左側に続く南渡殿とその先の三穂津姫社。

奥社へ

ここで気を抜くわけにはいきません。
御本宮で参拝後、奥社に向かって出発。

常磐神社。戦いの神様です。

白峰神社。
日本三大怨霊の一人、崇徳天皇が主祭神です。
ここでも御朱印がもらえるのですが、社務所の扉が完全に閉まっていました。
まだ明るいけどさっさと店じまいしてしまったのかな?。

菅原神社。
ここで祀られている御祭神は菅原道真です。
菅原道真も日本三大怨霊の一人ですが、全国の天満宮では天神様として祀られている学問の神様です。

卯花谷休憩所の鳥居。
鳥居が見えたのでもう少しだと元気が出ましたが実際には石段はまだまだ続きました。
すぐ着くようならわざわざ休憩所を設けるわけがないですね。

奥社の厳魂神社(いづたまじんじゃ)に到着です。
表参道からの石段は全1368段。
写真手前右側にある社務所はもう帰り支度を始めていましたが、御朱印をお願いすると快く書いていただけました。

厳魂神社左手の崖に何やら立札が・・・。

ありました彫物?が。
右が天狗で左が烏天狗。
なんでここにあるかは不明です。

奥社からは琴平の町?が一望できます。

戻り道

それでは帰還いたします。

奥社到達の時点で既に17:00を過ぎていたので御本宮もひっそりしています。

御本宮拝殿も既に扉が閉められています。
皆さん閉まってしまっている御本宮を見たことがありますか?
私はあります。今ですけど・・・。

南渡殿も灯火が。

三穂津姫社も既に閉じられていました。

これってsoftbankの白戸お父さんではありません。
こんぴら狗みくじ初穂料100円のおみくじです。

三穂津姫社の南側ある絵馬殿。
海上交通の守り神であるこんぴらさんなので船関係の安全祈願の奉納だらけ。

これは一文銭を集めて作られたといわれている銅馬。

それでは帰りましょう。
三穂津姫社の正面から左が下向道です。

まだ午後6時前なのになぜか帰り道で人を見ることが出来ません。

大門手前で向こう側からアベックが登ってきましたが大門から下の光景を見て帰っていきました。

名残惜しく後ろを振り返ると荘厳な景色が・・・
やはり人のいない神社は最高です。

大門を出て再び振り返った時の景色。
今すれ違った女性がたたずんでいます。
う~ん いい絵だ。

下を見下ろしても人影はポツリ。

先ほどは中の釣灯籠がよく見えなかった灯明堂の明かりも綺麗です。

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