大歩危峡は徳島県三好市の吉野川中流域に位置する峡谷であり、結晶片岩が水蝕されてできた溪谷は大理石の彫刻がそそりたっているかのようです。
清流では舟下りが楽しめます。
一般には「大股で歩くと危険」が「大歩危」の地名由来とされていますし、遊覧船の船頭さんもそう言っていましたが、本来「ほき、ほけ」は渓流に臨んだ断崖を意味する古語であり、「崩壊(ホケ)」とも書き、奇岩や怪石の多い土地を示しているそうです。
これが遊覧船乗り場の目印です。
駐車場は広かったです。
お店に入って中央の奥の方に乗船券売り場があります。
遊覧船の乗船券1080円。
この大歩危遊覧船はなんと100年以上の歴史があるということです。
この船を100年使っているという意味ではありません。
あくまでも100年の運行実績があるということです。
遊覧船の周囲は開放されていますが、乗船区間の流れは穏やかなので波しぶきで濡れることはないでしょう。
それでは出発です。
運行所要時間は往復で約30分およそ4kmとなります。
船頭さんの真面目な語り口だけど内容はおもしろい解説も30分間楽しめます。
大歩危峡を形成しているのは、砂岩が変成してできた砂質片岩(さしつへんがん)。
岩質は硬くこの砂質片岩で出来た分厚い地層が波状に曲がりひびが入って、浸食されて大歩危峡が生まれました。
国指定天然記念物「含礫片岩(がんれきへんがん)」も身近に見物できます。
へたな解説抜きで峡谷の両岸の景色をお楽しみください。
素人写真でその雄大さが伝わるかどうかわかりませんが、その代わりたくさんアップしました。
数で勝負です。
このあたりで遊覧船は折り返します。
ここから先は流れが速く地形も危険なため、流れが穏やかで安全な地形である船着き場からこの区間までしか運航しないそうです。
ここから先の下流は激流のためラフティングの体験スポットとなっているそうです。
右下にラフティングボートが見えます。
ここから先は戻り側です。
といって景色はさっき通ってきた景色ですけど。
遊覧船が止まるとそこには鯉がいっぱい。
また別の場所で止まると今度はアイガモが勢いよく近づいてきます。
そういえば餌が100円で売っていたっけ。
何の事前調査も無く乗船しているのでこの遊覧船で使うものとは気が付きませんでした。
ついでにこの船には船頭さんの他には私ら夫婦二人だけ。
エサを買ってこなかった私らの代わりに船頭さんが餌やり(準備万端です)。
見てください、このダッシュ。
船頭さんは鯉にも餌をやっていただきました。
気が利かない客ですみません。
みなさんお越しの際は餌を買うのを忘れないでください。
鯉やアイガモは餌がもらえると思ってすぐ寄ってきますから。
まあ買っているお客さんがいれば他の人はお好きなように。