四万十川は高知県西部を流れる四国最長の川であり、
「日本最後の清流」と言われ全国的にも有名で、長良川、柿田川とともに「日本三大清流」の1つ。
その清流を一目見ようとやってきたのだがあいにくの雨。
ただ、四万十川の見どころといえば清流ともう一つは沈下橋。
ということで、沈下橋を巡っていきましょう。
ちなみに沈下橋とは、増水時には川に沈んでしまうように設計された橋で
水の抵抗を少なくするため、欄干がないか、あってもかなり低いのが特徴。
(四万十川の沈下橋はすべて欄干はないとのことですが)
四万十川流域の沈下橋や大分県の龍頭橋が有名で
四万十川には本流に22、支流を含めると47の沈下橋がかかっている。
四万十川自体は非常に長い川なので全部回るとなると一日では絶対に無理そうなのでとりあえず下流側の四万十市にある9ヶ所を巡ります。
岩間沈下橋
と言いながら、宇和島から320号→381号を経由し四万十川に沿った441号を南下したため一番最初に見つけたのは岩間沈下橋でした。
下調べ全く無しでの行動のため、この時点で
半家沈下橋
中半家沈下橋
長生沈下橋
この3つは北上しないと無理なのでパス。
しばらく441号を走っていると「岩間の沈下橋⇒」の標識がみえましたが、あまりにも細い脇道のような感じだったため通過するとすぐ右に岩間四万十茶屋。
販売所は小さな小屋なので注意が必要ですが、駐車場は砂利敷きでこれだけの人は販売所に入れないだろうというくらい結構広いです。
駐車場の奥のほうに車を止め外に出てみるとこんな景色が。
見つけました。
欄干のない橋。
間違いなく岩間沈下橋ですね。
駐車場の奥のほうから橋に向かっている遊歩道があるので行ってみましょう。
全長120mの橋で普通車の通行可能。
もちろん料金は無料。
先ほどの標識の通りに進んでいなくて正解でした。
こんな橋を車で通りたくはないですし、対向車が来たらと思うとぞっとします。
ちなみにこの橋の幅員は3.5mで私の愛車レガシィの車幅は約1.9m。
どうなるかはわかりますよね。
橋の上から見た四万十川です。
晴れていればきれいな清流なんでしょうが、雨のためにかなり濁っています。
でも雄大さはわかってもらえるでしょうか。
少し細めの橋脚が規則正しく並んでいてシンプルなこの橋が周りの風景によく溶け込んでいます。
写真やポスターでよく目にするのは大概はこの沈下橋だそうです。
9本のうち1本の橋脚が1mほど川底に沈下し、路面がVの字に陥没したため現在は通行止めになっているそうです。
復旧時期は未定
佐田沈下橋
さらに下流の沈下橋を目指して進んでいきましたが
口屋内沈下橋
勝間沈下橋
高瀬沈下橋
三里沈下橋
上記の沈下橋もいつの間にやら通り過ぎたみたいで
気が付いたら佐田沈下橋駐車場の案内板。
駐車場に車を止め、橋まで歩いていると前からレトロっぽいバスが走ってきます。
四万十川バスとのことなのできっと四万十川の見どころを周遊しているのでしょうか。
バスの中には運転手さんしか載っていませんけれど。
宝くじ号とのことなので、私がこのバスの為に使われるんだろうなと予想して?つぎ込んだお金もきっと役に立っているんでしょうね。
有名な橋らしく橋脚はきれいに水色に塗ってあります。
若いカップルもはしゃいでいます。
四万十川最下流にあり、最長(291.6m)の沈下橋。
四万十川にかかる沈下橋では、最も有名なんだそうです。
幅員は4.2mですから理論的には橋の上での対向車とのすれ違いは可能ですね。
私は遠慮しときますが。
屋形舟の乗船場が橋のたもとにありましたが残念ながら船はありませんでした。
遊覧中かな?
佐田沈下橋から見た四万十川です。
どんよりとして灰色の四万十川もいいものですね。(負け惜しみではありません)
その他の有名な沈下橋
今回残念ながら通り過ぎてしまった高瀬沈下橋は
四万十川に架かる沈下橋で3番目に全長が長く
初夏にはゲンジボタルを見物することが出来るそうです。
同じく今回通り過ぎてしまった勝間沈下橋は、橋脚が3本ある珍しい沈下橋。
映画「釣りバカ日誌14」の撮影現場としても有名だそうです。
この他にもずっと上流の四万十町に一斗俵沈下橋という橋もあるそうです。
戦前に架けられた橋で四万十川に現存する一番古い沈下橋、国の登録文化財に指定されているそうです。
ただし、老築化のため通行は不可。
言い訳などをちょっと
最初は沈下橋すべてを巡るつもりだったんですが、
事前調査なしで行った為、どこにどの橋があるか全くわからない。
それと、もしかしたら私の思い違いかもしれませんが、
岩間沈下橋と佐田沈下橋以外は道路の案内標識がないのではないでしょうか。
これから行かれる方は事前にどこにどういう橋があってどんな特徴のある橋か調べてから行きましょう。
普通の観光地にあるような案内の看板は私の記憶ではほとんどありませんでした。
したがって油断していると川沿いの道を車を走らせていても、まったく巡り合えず、気が付いたら海に出てしまったということもあり得るんですよ。
もし案内板があるのならば申し訳ありません。
何しろずっと雨が降っていたものですから。
それと助手席のナビ係はいつも走行中は寝ているものですから。