遠く神話の時代に天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が投げた天の岩戸の扉が飛んできて現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に開山された戸隠神社。
「天岩戸開きの神事」に功績のあった神々が御祭神として祀られている奥社・中社・宝光社・火之御子社(ひのみこしゃ)と、地主の農耕の神の九頭龍が祀られている九頭龍社の五社からなり、創建2000年余に及ぶ歴史を刻んでいる神社だそうです。
今回はその戸隠神社の宝光社に参拝します。
社殿までの石段
道路から神社へ向かう最初の石段が48段。
登りきっって右手に駐車場があります。
ここに入るには長野市街から車で来ると宝光社の石段が正面に見え、道路が大きく右に曲がりますので、そこからすぐに駐車場への入口があります。
中社から来ると戸隠宝光社バス停を過ぎてすぐ右です。
約10台駐車可能で無料。
最初の石段を登りきった正面には20段の石段があり、その上には宝光社の鳥居がで~んと構えています。
ご祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)であり、中社の祭神である天八意思兼命の御子神様。
鳥居をくぐってすぐ右手の手水舎ではたぶんガールスカウトの指導者であろう人が手水の作法を子供たちに教えていました。
狛犬の先には本殿に行くための石段がずっと上まで続いています。
まずは51段の石段を登ります。
まだまだ先は長そうですね。
しかしながらここで女性および年配者には朗報あり。
なんと左に女坂があるではないですか。
石段を登らずとも迂回して平坦な(傾斜は当然ありますが)道を行くことが出来ます。
私たちの前にいた若いカップルは迷わず左側の道に進みましたけど、「若い人の通行を禁止する」との立て看板がある訳でもないので問題はないでしょう。
でも宝光社のパワースポットはこの石段の参道なんですけどね。
見栄っ張りな私は当然石段を直進します。
前半56段、後半86段ありました。
48+20+51+56+86=261段。
あれ!270余段ではない!!!
まあ、細かいことはいいか。
それよりも、カロリー消費量はどのくらいだったでしょうか。
宝光社社殿
宝光社の社殿です。
宝光社の社殿は戸隠神社五社の中で最も古いそうです。
鳳凰や二匹の龍。
唐獅子と象。
宝光社から火之御子社、中社まで神道(かんみち)が続き徒歩にて行けます(中社まで1.4km)。
私は車にて移動なので利用はしなかったのですが、もし神道を歩いてみようと思われる方は中社から利用して火之御子社にいったん立ち寄り、宝光社にたどり着くのが良いと思われます。
宝光社よりも中社の標高が高いですから。
戸隠五社を巡る人は決して宝光社から順番に行こうなどとは考えないでください。
宝光社、火之御子社、中社、奥社(&九頭竜社)の順番に標高が高くなります。
特に先に体力を使ってしまうと奥社参道の登りはきついです。
体力があるうちに奥社に挑戦し、それから中社、火之御子社と巡る間に体力を回復し、最後に宝光社の石段に臨むのがベストです。
一応、宝光社→火之御子社→中社→奥社・九頭竜社の順に参拝と推奨されてはいますがあなたはどちらを信じますか。
宝光社の他、火之御子社の御朱印もこちらの社務所でいただけます。
火之御子社では御朱印はいただけませんので注意してください。
コメント
81歳男性
御朱印をいただきに上がりました。
石段が想像以上にきつく5回程休みました。
奥戸隠神社だけで今回は帰ります。
大津さんこんにちは
管理人の百河豚です。
私もこの時は5社すべてを一気に回りましたが
宝光社・火之御子社・中社と巡り、最後の奥社にたどり着く手前では疲労困憊でした。
でも考えようによっては一度に全て回るのではなく何回かに分けて参拝の方が
戸隠を訪問するという楽しさが何回もあるのですから良いのではないでしょうか。
時間と体に余裕をもってゆっくりとした旅をお楽しみください。