長野県小諸市にある小諸城。
中山道から関ヶ原の戦いに向かう徳川秀忠が上田城の真田昌幸攻略の際に本陣を置いた城だそうです。
大河ドラマ「真田丸」が大人気のこのご時世(2016年8月に訪れています)。
本来ならばもっといろいろな歴史のある小諸城ですが、現地の案内は「真田丸」関連の説明ばかりでした。
まずは、しなの鉄道の小諸駅から見てみましょう。
駅を出て左側には「停車場ガーデン」なるものがあり、駅前とは思えない良い雰囲気です。
さらに気に入ったのが「ていしゃじょう」ではなく「ていしゃば」と読むところです。
年配者には懐かしい響きですね。
右手の奥にはオープンテラスのカフェや園芸品などのお店もあります。
調べてみると所有は小諸市で正式名称は大手門公園というらしいんですけど、市民有志がNPO法人を立ち上げ自分たちで企画、資金確保、施工、運営にあたっているそうです。
それがこの美しい花と緑のガーデンとなっているんでしょうね。
この停車場ガーデンを横切って右手に進むと大手門、左手に進み線路をくぐると三の門および城跡にある懐古園です。
鉄道で分断されているのが残念。
まずは市街地にある大手門に行ってみます。
つい最近までは2階部分は小諸義塾の仮教室であったり、料亭であったりしたそうですが、平成20年、江戸時代の姿に復原されたそうです(小諸市の立て看板によると)。
他の城の門はなんとなく装飾が施されているのですが、ここはただ単に防御の考えのみというような門ですね。
太い柱が使用されており、かなりの重厚感があります。
大手門を反対側から見てみました。
ほんとに住宅街の一角にあってすぐ横には民家が連なっています。
それなのに大手門との一体感があるってことはこの民家の人たちのおかげだと思います。
どれだけ景観を損なわないようにしているか写真もあるのですが、他人の家なのでアップはしません。
小諸城観光に行ったときに確認してください。
小諸城とは直接関係はないのですが大手門から懐古園に向かう途中で発見したのが、ロットのガムの自動販売機・・・ただそれだけです。
それでは線路をくぐって懐古園側へ行ってみます。
地下通路を出るとすぐに三の門が見えてきます。
かなり偉い人が書いた額らしい、。
徳川家達→最後の将軍から徳川家を引き継いだ人らしいです。
散策券300円を払って懐古園内部へ。
右手に見えるのが二の丸の石垣です。
観光地名物の人力車。
ここでは二の丸の石垣沿いの上り坂を全力で走り抜けるのが売りだそうです。
でもこの親子が人力車に乗る時の会話を私は聞いていた。
「今日は暑いから歩いて回ると熱中症になってしまうから」
そう今日は暑い。それは人力車を担いでいる人も同じはず。
いや同じではない、もっと過酷なはず。プロ根性には頭が下がります。
私の横を一瞬にして通り過ぎていきました。
それにしてもふくらはぎの筋肉が非常に印象的です。
北の丸跡には弓道場が出来ていました。
弓道って一度も実際に弓を引くところを見たことがないし、それらしき人もいたのでしばらく期待して待っていたけどいつまでたっても始めないので諦めて先へ進みます。
橋を渡り本丸に突入(?)です。
かなり深い堀が本丸の全周を囲んでいます。
平野部にある城の堀と比較してやっばり山の方にある城は堀というより谷という感じでかなり深い。
荒神井戸。
寛保の洪水の後に掘られた、城内唯一の井戸だそうです。
この蓋って井戸に落とされた貞子が出てこれないようにしているんですかね。
さっきの人力車屋さんです。
カメラを向けると2人ともカメラ目線になったのでアップしてもいいのかなと勝手に判断しております。
娘さんには全く無視されてますけど・・。
人力車屋さんご苦労様です。
水分補給よろしく。
そして、おかあさん・・・綺麗です!!
お腹がすいたので本丸の中に店を構えるそば処山城館さんで小諸蕎麦を食べましょう。
お店のお薦めは出汁そばということなので、店に入ってすぐに出汁そばを注文。
注文した後からメニューを見ているとなんと!!!出汁そば以外の蕎麦はもっと高いものばかり。
一番安い蕎麦をいち押しするなんて良心的な蕎麦屋の見本みたいお店です。
出てきたそばの量が普通よりも多い。
何もつけずに食べてもおいしい。
塩をパラパラとふりかけるとさらにおいしい。
タレをつけて食べる時点でもう残りわずか。
出汁の中にタレを入れた時にはもう二口程度。
最後にそば湯をいれておいしくいただきました。
再度小諸に来た時にもう一度出汁そばを食べてみたいけど、もしかして今度食べるときは山城館に行くだけでも散策券の300円がプラスされるんですね?
懐古神社のすぐ横に山本勘助が常に愛用したと伝えられる鏡石がありました。
山本勘助っておしゃれな人だったんですか?
先の方に見えるのが天守台です。
天守台まで行くのに幅の狭い通路(?)だし、おまけに道の真ん中に大きな木が立っているし、ついでに防護柵はないし、下を見ると結構怖い。
小諸なる古城のほとり
雲白く遊子悲しむ
緑なす はこべ は萌えず
若草も藉くによしなし
しろがねの衾の岡辺
日に溶けて淡雪流る