遠く神話の時代に天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が投げた天の岩戸の扉が飛んできて現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に開山された戸隠神社。
「天岩戸開きの神事」に功績のあった神々が御祭神として祀られている奥社・中社・宝光社・火之御子社(ひのみこしゃ)と、地主の農耕の神の九頭龍が祀られている九頭龍社の五社からなり、創建2000年余に及ぶ歴史を刻んでいる神社だそうです。
今回はその戸隠神社の火之御子社に参拝します。
中社と宝光社の中間あたりにありますが車で行くとどちら側から走ってきてもちょうどカーブの先になり見逃しやすいので(特に中社側からくると民家の陰になって通過するころにやっと見えてきます)、この看板に注意をして走行してください。
鳥居
道路に面したすぐのところに鳥居があります。
鳥居の左側に無料の駐車スペースがありますが約3台分しかないので、ハイシーズンは駐車するのは困難でしょう。
中社あるいは宝光社に車を止め、神道を歩いて参拝するのが無難です。
どちらからでも距離は約700mだそうです。(私は駐車することが出来たので利用してはいませんが)
戸隠古道の主要部にはすべて立っていますがこれが火之御子社の石柱。
この石柱の左に見える突起部に土産屋さん等で買った戸隠古道拓本集印帳をあてがい、付属のペンでシャカシャカすると拓本完了。
要はスタンプラリーのハンコの代わりですね。
残念ながら私は購入してないので写真でお見せすることは出来ませんが。
主祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)。
天照大御神が天岩屋戸にお隠れになった時に岩戸の前で神楽を舞われた神。
舞楽芸能の神なので芸能関係者の参拝が多いそうです。
戸隠神社の宝光社、中社、奥社はいずれも平安時代から明治維新までは神仏習合であったのに対して、火之御子社は創建当初より一貫して神社であったと言われています。
社殿
境内はひっそりしていて社殿以外の建物もありません。
そう、社務所もなく、無人の神社なのです。
無人のためお賽銭は扉の小窓よりお入れくださいとのことです。
また社務所が無い為、火之御子社の御朱印は代わりに中社か宝光社にていただけます。
同じく火之御子社のお守り・お札は中社にて。
今の社殿は明治17年(1884年)に再建されたものですが、平成6年(1994年)に屋根や土台の大修繕が行われ、現在に至っているそうです。
社殿の左手奥に樹齢500年を超える結びの杉(夫婦杉)(二本杉)があります。
二股でねじれた杉の木はパワースポットでよくみられる現象だそうです。
写真はないのですが、鳥居をくぐって石段を上ったら、社殿の石垣の左手方向に手水舎?があります。
屋根がない手水舎のため最初は見落としていましたが、ここの手水場所は非常に面白いです。
通常は水が出ていないのですが、柄杓あるいは手をかざすとセンサーが検知して龍の口から水を出すシステムを採用している超近代的な手水場所です。